中村俊輔~フットボールに愛された男~

純粋にサッカーを楽しみたいから。
そう言って、中村俊輔は長く日本のサッカーを牽引してきたファンタジスタは、慣れ親しんだチームを去った。

2017年Jリーグ開幕。
トリコロールを纏わない中村俊輔を見るのは、マリノスサポーターとしては、とても寂しい。

ただ、中村俊輔は生き生きとプレーをしていた。
もう何年もこのチームでプレーをしていた選手のように、彼が中心になって、チームが動いていた。

中村俊輔のプレーを見ていると、なんだか、涙が溢れそうになる。
そして、よかったんだと私は思う。

中村俊輔のサッカー人生は、栄光ばかりではない。
挫折を幾度も経験し、その上で掴み取った栄光がある。

若い時の中村俊輔は線が細く、自分のプレーにこだわるあまり、チームの流れを止めてしまう場面もあった。

技術はトップクラスだが、こういう選手は、寿命が短く、30手前で試合に出ることすら難しくなる。
そう思いながら、私は中村俊輔のプレーを見ていた。

いつからだろうか…
クラブチームでも、代表でも、そして所属するチームが日本から海外へ移っても、中村俊輔のプレー、動向が気になる。
いつしか中村俊輔の左足は、日本が誇る世界に通用する宝になった。

今年で39歳になる。
純粋にサッカーを楽しめるチームを選んだ彼は、第3節で得意のフリーキックからゴールを決めた。

まだまだ色褪せない左足。
私は中村俊輔のプレーが楽しみでならない。